志水会計 所長挨拶


ご挨拶


当事務所は平成6年(1994)バブル崩壊の頃開業しました。当時のお客様は、事業の再建・再構築に関心があり、その相談に必死で応えていくことで、経営相談に強い会計事務所となることができました。また、内部管理の合理化の相談に応えていく中で、コンピューター・エクセルに強い会計事務所となりました。今でも、この二つは当事務所の特色です。

近年は訴訟社会の到来に伴い、労務問題に関する相談を多く寄せられます。それに応えるため、就業規則や給与計算の受託が多くなってきています。

どの時代においても、お客様企業の永続発展のために、お客様のニーズと利便に沿う業務を開発し、行ってきたと自負しております。お蔭様で現在、百余社の企業の顧問をさせて頂いております。

今後も、お客様の抱える問題を解決するために、また自らの向学のために、新たな仕事に挑戦していきたいと考えております。

令和4830

                          所長  税理士 志水達也


    毎年の年頭所感(今年の本)

「自分一身さえ栄達すれば、それが理想であるというような考えは正鵠を得たる見解とすることは出来ぬ」渋沢栄一

 ・ ・

福沢諭吉は、三菱グループの創始者である岩崎弥太郎を評して、「お客を小判と思えと指導している・・岩崎は商売の本質を知っている…」と褒めています。一方で渋沢は、同じ岩崎を冒頭のとおり批判しています。

再来年には一万円札の顔が福沢から渋沢に交代します。岸田総理の「新しい資本主義」への流れも符合しているのかと考えさせられます。

令和四年 元旦

 

諸法無我  諸行無常

森羅万象は互いに影響しあっているから、世の中は絶えず変化する。

 ・  ・

人口が増えて、人々が野生のコウモリの生息地まで入り込んだので、コウモリ由来のウィルスが人に感染し、豊かな生活のために、経済がグローバル化したから、人の往来が活発になり、世界規模で感染が広がり・・・この物語は未来永劫に続きます。嫌にならないように、諦めないように、焦らないように、勘違いしないように、・・・したいと思います。

令和三年 元旦

  

商人は貪欲(どんよく)多く、貪(むさぼ)ることを所作(しょさ)となす。それに無欲の教(おしえ)をなすは猫に鰹(かつお)の番をさするに同じ。・・答ふ。商人の道を知らざる者は、貪ることを勉めて家を亡ぼす。商人の道を知れば、欲心を離れ、仁心を以て勉め、道に合(かな)ふて栄(さか)ゆるを学問の徳とす。(石田梅岩『都鄙問答』)

 ・  ・

18世紀は、士農工商の時代で、商人の地位は低いものでした。しかし、梅岩は商人を「欲心を離れ、仁心を以て勉め」と精力的に教育しました。その結果、「私欲」とは別次元の「利益」というものが認められるようになりました。

令和二年 元旦

 

人生を解決する真実とは「造物主が、人間各自に、自己人生の一切をこれを以て解決し、完全に万物の霊長たるの資格をこれを以て発揮し、またこれを以て宇宙原則に即応する人間の大使命を遂行せよとの意図をもって、その生命の内奥に、何人にも公平に賦与された潜勢力の現実発揮」即ちこれである。中村天風『真人生の探求』

 ・  ・

難解な文章ですが、日本ハムの大谷翔平選手が本書を愛読しているそうなので負けじと読んでみました。天風は、自分の人生を解決できない人々によっては社会の問題も解決できない。だから、人生を「潜勢力の現実発揮」によって解決し、正々堂々と、荘厳、雄大に生きろと結んでいます。来る「平成」の次の時代を正々堂々と、荘厳、雄大に生きたいものです。

平成31年元旦

  

会社経営について知識も経験もまったくない・・私は・・判断に・・悩みました。末に行き着いたのは・・「嘘をつくな、正直であれ、欲張るな、人に迷惑をかけるな、人には親切にせよ」という当然のルールでした。(京セラ設立者・稲盛和夫『生き方』サンマーク出版)

 ・  ・

ここ数年、企業の不祥事が目につきます。東芝の不正会計、京浜急行居眠り運転、日産の無資格検査、神戸製鋼所のデータ改ざん、商工中金の不正融資、田園都市線の停電、てるみくらぶ詐取事件、KDDIの不正会計、アディーレ法律事務所の業務停止、電通過労死事件、三菱自動車燃費偽装・・。どれもこれも、「当然のルール」さえ守っていれば・・簡単に防げた問題ではないでしょうか。

平成30年元旦

 

今の人、才識有れば事業は心次第に成さるるものと思へ共、才に任せて為す事は、危くして見て居られぬものぞ。体有りてこそ用は行はるるなり。     『西郷南洲遺訓』

 ・  ・

「体ありてこそ物事は成功する」とはどういうことかスッキリしませんでした。しかし、『論語』の次の一節でひらめきました。子曰、知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者(知る者より好む者、好む者より楽しむものが勝っている)。つまり、仕事を楽しむことが事業成功の秘訣ではないかということです。今年は、楽しんで仕事をする一年にしたいと思います。

平成29年元旦

 

農民は一所懸命に稲を作る。職人は一所懸命にものをつくる。これが即、仏に使える道だ。(鈴木正三、『四民日用』、徳川家康に仕えた旗本で、後に出家し禅を説いた)

 ・  ・

旧約聖書によれば、アダムとイブはもともと働いていなかったが、神の教えに背いたので、「これから男は額に汗して働かなければいけない」と神から罰せられ、人類は働かざるを得なくなったそうです。西欧圏と日本の労働観は、正反対であるといえます。会社が儲かったら売り払って、後はマネーゲームで悠々自適の欧米中の経営者に、企業100年永続発展を目指す日本の経営者の強さを見せつける年にしたいものです。

(馬渕睦夫、『そうか、だから日本は世界で尊敬されているのか!』に詳しく書かれています。是非お読みください)

平成27年元旦

 

一 「自ら活動して他を動かしむるは水なり」

二 「常に己の進路を求めて止まざるは水なり」

三 「障害にあい激しく其の勢力を百倍し得るは水なり」

四 「自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せて容るるの量あるは水なり」

五 「洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霞と化して凝っては玲瓏たる鏡となり而も其性を失はざるは水なり」

 ・  ・

NHK大河ドラマの「軍師官兵衛」は、黒田如水ともいわれ、上のような「武将の人生訓」を残しています。これはそのまま、「中小企業の経営者訓」にも通じます。

平成26年元旦

 

多くの家庭では、他家との・・台所用具や食料の・・貸し借りを、小石で鍋の蓋に印をつけたりして・・金額を記録したのである。ほとんどの人は農作業が始まる3月か4月に、貸し借りのかたをつけた。労働の値と物品の値を抜け目なく計算して評価する習慣は、人々の日常生活を商業の世界にぐんぐんと近づけた。『アメリカがまだ貧しかったころ』青土社

 ・  ・

アメリカのニューイングランド地方では、隣人が必要としている食物を提供して対価を請求することは、隣人愛を実践したことになり、その結果、儲かったとしても神の思し召しであると考えたそうです。このような行動様式が職業奉仕となり、資本主義の原型となったと言われています。

平成25年元旦

 

ヤクザなんてものは傍目からは気楽に見えるかも知れないが、毎日が緊張の連続。それにこの世界ってのは人並みはずれた競争社会なんだよ。伸びようと思えば、人と同じことをやってちゃダメなんだ。それを「不言実行」だなんていってた日には、ラチがあかない。逃げにもつながる。やるって決心したら口にだすんです。「有言実行」ってことだな。『ヤクザに学ぶ決断力』冬幻舎文庫

 ・  ・

こっちの世界の競争もかつてないものです。他社との違いを明確にし、退路遮断して、経営計画書で、有言実行。ヤクザに負けてられません。

平成24年元旦

 

人間なんて無知無力で見る影もないうじ虫同様の小動物であって、俗世界にあって心身をくたくたにしているその有様は、庭に巣をつくる蟻の群れが、にわか雨が襲ってくることを知らないのと同じだ・・しかし、この世に生まれてきた以上、人生本来戯れであると知りながら、この一場の戯れを単なる戯れとせず、真面目につとめることこそ、うじ虫の本分なのだ。いや、うじ虫のことでなく万物の霊長としての人間だけが誇ることのできるものなのである。(福沢諭吉「福翁百話」)

 ・  ・

福沢諭吉の時代は、昨年の日本以上に激しい激動の時代。福翁は、国民の「心を安定させる消息は大体この辺にある」と考えて、この文章を発表したものです。

平成23年元旦

 

長生きして、始末して、きばる」

      「金持商人一枚起請文等から」

 ・  ・

近江商人には「三方よし」とならんで、上の言葉が伝わっているそうです。長生きしてとは金持ちになるには時間がかかる。一代では無理。始末してとは粗利益が少なくても経費を削減して毎日収支を合わす。きばるとは気持ちよく働く。粗利益率が低くても商品回転率をあげて利益を大きくする。江戸時代、天秤棒を担いで、時には野宿しながら、一人で全国を行商した近江商人の忍耐力を見習いたいものです。

(なお三方よしとは売り手よし、買い手よし、世間よしのこと)

平成22年元旦

 

諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽

色は匂へど 散りぬるを  我が世誰ぞ 常ならん

有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔ひもせず 

生滅の法は苦であるとされているが、生滅するから苦なのではない。生滅する存在であるにもかかわらず、それを常住なものであると観るから苦が生じるのである。(涅槃経・空海)

 ・  ・

我が社の商品はいずれ売れなくなる。にも拘わらず永久に売れると思いこんで固定費を上げるところに苦がある。現業に囚われず、本業を忘れず、自在な経営が出来たら是れ楽 

平成21年元旦

 

「その後、母も失いました。それから一家は離散し、親戚の家を転々としておりました。・・こちらでいただいたお給金はなるべく使わないようにし、余ったお金で田畑を買い増していったところ、知らぬ間に四町ほどになっていたのでございます。」「わずか十年ちょっとでそれだけになるとは・・是非秘訣を聞かせてはくれまいか」」「特別の事は何もございません。『入るを図って出るを制す』、ただこの一つにございます」その後百姓金治郎は小田原藩の大家服部家の再建を任されるようになります。

・・・

昨年小学校の同窓会の折り、二宮像を40年振りに見ました。「全ての偉大なものは、最も単純である」

(フルトヴェングラー)

平成20年元旦

 

問題を主観的、一面的、表面的に見る人に限って、どこへ行っても周囲の状況をかえりみず、事柄の全体を見ようとせず、事柄の本質にふれようともしないで、ひとりよがりに命令を下す。こういう人がつまずかないはずがない。(毛沢東『実践論』)

・・・

昨年5回の中国旅行の移動の間、人事4千年といわれる中国の智慧を少しかじってみました

平成19年元旦

 

未来について唯一確かなものはリスクである。リスクの語源がアラビア語の「今日の糧を稼ぐ」であることは偶然ではない。企業活動とは、常に変化を起こそうとする経済活動である。それは自分の座っている椅子の脚をのこぎりで挽くことに似ている(P.Fドラッカー『現代の経営』)

・・・

このような勇気のある会社がすこし出てきた1年でした。

平成18年元旦

 

         むかし蒔く木の実大木と成りにけり

                    今蒔く木の実後の大木ぞ

小であることを恥じず大とすることを急がず、日夜怠らずこつこつと努力して積み上げていくことが大切なんだな(二宮尊徳『二宮翁夜話』)

・・・

今年蒔く種が何年か後には必ずや大木となることを念じて、新年のご挨拶といたします。

平成17年元旦

 

試合が終わってマスコミのインタビュアーがCにマイクを向けました。「・・逆転で自己ベストでしたね。どうして、あんなすごいことができたの」「私は皿洗いとクラブを毎日、休みませんでした。」Cがそう答えた瞬間に周りにいた大人達は、わけがわからないといった表情になりました。(原田隆史『カリスマ体育教師の常勝教育』日経BP)

・・・

中学陸上全国大会砲丸投げで優勝した女子生徒の談話です。当事務所は今年開業11年目を迎えることが出来ました。10年間、愚直に何を継続してきたのだろうかと自分に問い直し、彼女に負けぬよう、新しい10年に向けてスタートの年です。

平成16年元旦

 

「R航空会社はそれまで、年間40万ドルを計上して、朝の便すべての利用客にコーヒーとパンを無料で提供していた。大多数の乗客が、コーヒーとパンがまずい、と苦情をいっていた。そこで私たちはやり方を変えた。誰の口にも合わない朝食を無料で配るかわりに、まともな朝食を、列車で供される朝食の半額、2ドルで食べてもらうことにした。乗客は心から喜んで、まともな朝食に2ドル払い、私たちは一食につき50セントの利益を得た。」(ヤン・カールソン『真実の瞬間』ダイヤモンド社)

・・・

世界中で多くの航空会社が倒産する中で、好業績を挙げている経営者の言です。この程度の変更にも挑戦することなく、倒産していく会社がなんと多いことか。小さな変更を面倒がらず積み重ねる年としたい

  平成15年元旦

 

「攻撃するごとに壊滅状態に陥ったガダルカナルの実情は、惨憺たる状況であった。6000キロの海洋を隔てた東京の机上では想像のできない情景であったのである。軍の高級責任者自ら現地に、少なくともラバウルまでは進出して第一線の実情を把握する必要があったと思う」『作戦日誌で綴る大東亜戦争』

・・・

企業の第一線は会社内部ではなくて営業現場である。本年私は月2千㌔以上の走行でお客様訪問を目指します。「社長の定位置は、社長室ではなくて、お客様のところである」(一倉定)

平成14年元旦

 

「なあモモ、とっても長い道路を受持つことがよくあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。 ときどき目を上げて見るんだが、いつ見てものこりの道路はちっともへっていない。」・・長い間・・「いちどに道路全部のことを考えてはいかん。つぎの一歩のことだけ、つぎのひとはきのことだけ考えるんだ」 (ミヒャエル・エンデ『モモ』岩波書店)

・・・

出口の見えない不況の中、道路掃除夫ベッポおじさんの言葉が身にしみます。おじさんの続く言葉を信じて新年のスタートです。「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな。ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路が全部終っとる。」

平成13年元旦

  

人生の有様は・・思いのほかに事業を遂げざるものなり。この不都合を防ぐの方便はさまざまなれども、人のあまり心づかざる一ヶ条あり。・・ゆえにいわく、商売に一大緊要なるは平日の帳合を精密にして、棚卸の期を誤らざるの一事なり。(福沢諭吉『学問のすすめ』十四編)

・・・

百年の計も平日の帳合と棚卸からはじまる。激動の明治8年、40歳の福沢諭吉の言葉をもう一度噛みしめて、職業会計人として新たなスタートとしたい

平成12年元旦

 

あなたがたのなかで偉くなりたいものは、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。人の子は仕えられるためでなく仕えるために来たのである。(新約聖書マルコによる福音書)

・・・

組織に最も仕える者が組織のリーダーになり、お客様に最も仕える組織がマーケットの覇者になる。2000年の歴史の検証に耐えた原則を噛みしめる

平成11年元旦

 

波騒は世の常である。波にあわせて、踊り上手に雑魚は歌い雑魚は踊る。けれど、誰か知ろう、百尺下の水の心を。水のふかさを。(吉川英治「宮本武蔵」六興出版)

・・・

雑魚の如く踊らされた90年代最後の年、経営の原理原則を肝に銘じ、新世紀の準備を始める

平成10年元旦

 

おじさんは自転車でやってきて「黄金バットなどをタダで見せてくれた。娯楽の少なかった当時の子供たちに驚きと楽しさをタダで提供し、子供たちの心をつかんだ。そしてついでに水飴を売って、自分の商売もさせてもらっていた。」(木村尚三郎「折り返し点からの発想」PHP

・・・

事務所の移転を機に初心に還り、これからの商売の在り方を問い直したい。

平成9年元旦

  

数字は抽象である。抽象されたものが信頼できるのは、それが具体的な現実によって確認された時だけである。この確認がなければ、抽象は人を間違って導く。自ら出かけていって、自らの目で確かめることは、意志決定の前提となっていたものが有効であるか、それとも陳腐化したものであるかを知るための、最良の方法である。(P.F.ドラッカー「経営者の条件」ダイヤモンド社)

・・・

数字を職業にする者として、自ら出かけて行って自分の五感で確かめることを自らに課すこと

平成8年元旦

 

タクシーの運転手は私に紙を渡した。紙にはこう書いてあった。「こんにちは。あなたの運転手を勤める私の名はウオルター。目的地まで安全に、時間に遅れず、礼儀正しくお送りします。」それから運転手は「ニューヨークタイムス」と「USAトウデイ」の二紙を取り出し、お読みになりますか、と尋ねた。私は受け取った。まだ車はスタートしていない。次ぎに小綺麗なフルーツバスケットを取り出し、私に菓子を勧めた。さらにハードロックとクラッシック音楽のどちらを聞きたいかを尋ねた。(トム・ピータース「経営破壊」TBSブリタニカ)

・・・

ウオルターが税理士だったら何を始めるだろうか。

平成7年元旦

 

「時代の大きな転換期を迎え、私たちは手本のない時代の始まりに位置している。私たちは乗り越えなければならない多くの課題があるが、時代の変化をチャンスとして積極的に捉えることが必要である。智恵を生かし、新しい発想を大胆に取り入れて、よりよい未来を切り開くことができる。」(長野県新長期構想素案)

・・・

当事務所は智恵を提供できる新時代の会計事務所を目指して、努力していきます。/関与先15社